「8020(ハチマルニイマル)運動」 80歳になっても自分の歯を20本以上保ちましょう!
愛知県豊田市が、10本以上歯を喪失した人が「古い沢庵漬けやタコの酢物が食べられない」という調査結果を発表しました(1985年)。
それを受けて、1989年にスタートしたのが「80歳で20本以上の残存歯を持つ者を20%とする」という目標を掲げた「8020(ハチマルニイマル)運動」です。
豊田市が始めた運動は全国に広がりました。
2013年の「8020(ハチマルニイマル)運動」調査では、全国自治体の平均は38%を上回りました。
東京都港区は、「8020運動」で区民の50%が残存歯10本以上」の目標を達成しました。
厚生労働省と日本歯科医師会が提唱して「8020推進財団」を創設
「8020推進財団」創設の趣旨は、「80歳になっても20本以上の歯が残存すれば、ほとんどの食物を噛み砕いてて美味しく食べられる」です。
硬いお煎餅や沢庵の古漬け、タコの酢物も自分の歯で食べられます。
「8020推進財団」は関連企業や団体、そして地方自治体の参加を呼びかけています。
80歳で20本以上自分の歯を残すには治療が大切
歯にも寿命はありますが、「歳だから歯が抜けても仕方がない」とあきらめるのは待ってください。
歯が抜けたら治療を受けないと、健全な歯に負担が掛かりダメージを与えてしまいます。
抜けた歯の隙間を義歯で補正しないと、歯並びが崩れて噛み合わせが悪くなるのです。
80歳で20本以上自分の歯を残すのならば、抜けた歯を早めに治療する事をオススメします。
歯が抜ける一番の原因は虫歯それとも歯周病?
歯が抜ける原因の一番は歯周病の42%で、次が虫歯の32%という統計があります。
歯周病と虫歯の予防を怠らなければ、「8020運動」の達成率が高くなるのです。
虫歯予防は、正しい歯磨きと食生活の改善にあるといわれています。
歯周病予防は、口内を清潔にし歯周病菌の繁殖を抑える事がポイントです。
正しい歯磨きだけでなく、歯茎のマッサージや歯垢の削除も有効的です。